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2009年2月17日 (火)

「偽伝、ジャンヌ・ダルク」始動☆

劇団主宰のマツガエです。

ご無沙汰しています。

さて、そろそろ第11回公演に向けて始動する時期となりました。

第11回目の公演の演目は

「偽伝、ジャンヌ・ダルク」

です。

ぜひ期待していてください。

いろいろな情報を今後ここでお伝えしていく予定です。

今日はひとまず、チラシの裏面にのせた僕の言葉を掲載したいと思います。

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 その『声』を聴け。

2006年12月、「偽伝、樋口一葉」という芝居を金子修介監督監修、満島ひかり、広澤葵のダブル主演でうった。「偽伝」という言葉は読んで字の如く、ニセの伝記というような意味であるが、実は作り手的には『誰よりも本当のことを書く』というかなり尊大で高邁な意気込みがあったのだけども、それを声高に言うのはちょっと照れるので、だから照れ隠しで「偽伝」なんて言い方をしてみたわけだ。しかし、この誰よりも本当のことを書くというのは、結構厄介なチャレンジで、真実に耳を傾けすぎると作り手の意図に反する事実が浮かび上がったりして、「お話」にならず苦闘することになる。だがこの苦闘、決して悪いことではない。というのは、人間一人の想像力で考え付く安易な「お話」なんぞたかが知れているのであって、それを考えると真実の声に真摯に耳を傾けることで、創作家である僕は、僕の想像力という限界を超えて、より深い「お話」=「お話にならない「お話」」に到達することができる。実際、「偽伝、樋口一葉」では、当初の僕の目論見に反して、なぜ樋口一葉が半井桃水に惚れたのかというようなところに行きついた。半井桃水=イケメンの女たらしという世間の常識に反して、半井桃水は、幼き日に日韓関係をゆがませ、征韓論を盛り上がらせた張本人としての影を背負い(すくなくとも本人はそう思っていた)、その幼き日の罪をリカバリーし、険悪になる日韓関係をなんとか修復しようとするために時代にあらがい新聞小説を書くという実に志の高い男で、一葉が惚れるのも致し方ない人物であったというのが浮かび上がってきた。当初は半井桃水を女たらしとして貶めようとしていた僕を、時空を超え一葉が「桃水先生はそんな人ではありません」とたしなめたと言っていいかもしれない。つまり、「偽伝」とは僕と歴史のガチンコ勝負なのであって、今回「ジャンヌ・ダルク」という異人さんを取り巻く歴史と僕は対峙する。なぜ「ジャンヌ・ダルク」かという質問には答えづらい。ただ、僕は「奇蹟」に興味があるのだなということは改めて思う。新国立劇場でやった「ルドンの黙示」、金子監督の映画をモチーフに描いた「1999.9年の夏休み」、楳図かずお先生の原作でありご本人にも出演していただいた「わたしは真悟」、僕の過去の作品はすべて「奇蹟」を描いていると言ってもいい。なによりも他人が他人を好きになる、他人が他人を信じる、僕らが今ここにいる、こういったことこそ「奇蹟」なのだ。だから、僕は今回も描くことになるだろう。生きることの奇蹟を。ジャンヌ・ダルクという少女、敗戦色濃いフランスを勝利に導き、その行った奇蹟にもかかわらず、裏切られ19歳という若さで火あぶりになった少女、その真実を探ることで、僕はきっとジャンヌ・ダルクをめぐって歴史に埋められた沢山の奇蹟を掘り起こすことになると思う。ぜひ皆さんも劇場で一緒に奇蹟を拾っていってください。(アロッタファジャイナ主宰 松枝佳紀)

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コメント

待ってました!!
今からすんごいワクワクしてますo(^-^)o
アロッタ的に、松枝さん的に、結花ちゃん的に
どんなフェティッシュなジャンヌ像になるか。
そしてルドン以来一回りも二回りも大きくなった若宮亮くんが
どのようにアロッタで演技をするか・・・超楽しみです♪♪
何回観に行こうかな(^m^)

投稿: れい | 2009年2月17日 (火) 01時08分

こんにちわ!れいさん
いつもコメントありがとうございます!!
安川もそうですが、みんながかなり
「お」
と思われるように一丸となって稽古中です!
そして若宮君も(^^)
期待を背にがんばっておるようです。
チームW、チームBともども、どうぞ宜しくお願いいたします!

投稿: 制作@ナカヤマ | 2009年3月 5日 (木) 17時18分

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